飯舘村のヴィム・ヴェンダース


雑誌 風の旅人の最新号を読んでいて、映画監督のヴィム・ヴェンダースが去年福島県の飯舘村を訪ねていたことを知った。好きな映画を何本も作っている監督があそこまで行っていたのはなんともとても嬉しかった。そしてこんな言葉を残している。

「目の前にあったのは美しい景色、香り。本当に美しい新鮮な空気でした。アヒルの声も遠くから聞こえてきて。私の感覚、五感は、ここは天国のような場所であると言っていました」と話すも、ガイガーカウンターが記す放射能の数値に、「私は映画作家であるのに、初めて自分の目が信じられないと思った。私の五感が知らせていることを信じるのだけれど、それが違っていたとすると、どうしたら良いのか。絶対に二度とこのようなことがあってはいけないと、世界に知らせる責任がみんなにある」(Movie Walkerより抜粋)

私も去年の7月に飯舘村に行った時にこんな日記を書いた。
http://boxofrain.blog51.fc2.com/blog-entry-68.html
飯舘村、本当に美しいところだ。でもあそこで感じた強烈な違和感は今も残っている。

いまでも飯舘村住民は9割以上が避難生活を送っている。
この現実を見ないようにして、これからの日本のことを考えることはできないと
あらためて思った。

>> 福島県飯舘村を訪問したヴィム・ヴェンダース監督(ウォーカープラス )
 
>> 飯舘村2012年12月1日現在の避難情報
 

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